銀テープ事変
先日
《鼻血が出ても仕方のない席》
NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO
に参加させていただきました。
ライブの内容は一切書きませんのでご安心ください。
スタンド最前列、シゲ&慶ちゃんのリフターど真ん前!ま、いわゆる
だったのですが、まぁー美しいこと美しいこと…。
この世のものとは思えない美しい四人が歌い舞い踊る、あの席は酒池肉林席と言っても過言ではないでしょう。
リフターに佇むシゲアキ先生。
滴り落ちる汗。
彫刻のように端正なご尊顔。
見つからない毛穴。
はっきり言ってシゲアキ独り占めですよね。
あまりに近すぎて、恥ずかしくて目をそらしましたからね。
ライブ行って目をそらすってなかなかないですからね。
ってか目、合ってませんけどね。
前過ぎるから、シゲアキ先生視線後ろばっか見てましたけどね。
遠くの席もちゃんと見えてるよアピールしてましたからね。
なんでか私の真ん前で。
いやいや、良いんです。
独り占めできたんだから、それでいいんです。
(独り占め発言はあくまで個人の感想です)
で、最後の方で銀テープ飛んで来るじゃないですか、いつもだったら取れないで終わるんですけど、珍しく沢山のテープが頭上に降ってきました。
ここで過去にタイムスリップしなければいけないのですが、そうあれは東京ドーム10周年記念公演での出来事…。
銀テープ、確か二回ほど飛んできたと思うのですが、一回目は全く取れませんでした、というのも近くにクノイチのごとき速さで、届く範囲の銀テープを全てかっさらっていった強者がいたからです。
自分の頭上に降ってきた銀テープはすべて彼奴(きゃつ)に持って行かれました。
まぁ、いいんです。
欲しいっちゃ欲しいけど、人の上の奪ってまで…ねぇ、醜いじゃないですかぁ。
だってそのクノイチ、山ほど持ってるんです、銀テープ。
そんなに取って何に使うんだか。
すっぱだかに巻き付けるのか?
ポンポンでも作るのか?
後で知ったのですが、ネットで売ってる人いるんですね!
ビックリです。
まぁ、その人は来れなかった知り合いにでもあげるつもりだったのかもしれないですが。
そしてなんやかんや、二回目の銀テープが飛んできました。
私はそこでもうあきらめていたんです。
どうせ、クノイチに全て持って行かれて終わりでしょう、負ける戦は挑まないのが戦場の掟…。
私は勝ち戦にしか興味のない女。
でも私のNEWS事の相方が諦めていなかった!
「負け戦さこそ戦場の花よ」
と言わんばかりの顔で、前田慶次が降臨した相方は、腕を天高く突き上げ、今まさにクノイチが奪い取ろうとしていた、秘伝の書…違う、銀テープを奪いとってくれたのです!
(クノイチも強者なので、ちょっと引っ張り合いになっていました)
私は心の中で恥ずかしいという思いと、ありがとうという思いが、ない交ぜになり、素直には喜べなかったのですが、せっかく相方が取ってくれたので、有り難く頂戴する事にしました。
そう、私達は
「銀テープ争奪戦」
に見事勝利したのです。
しかし、その帰りすがら奇妙な事がおこりました。
捨てられた子猫のような声で
「どなたか、銀テープ譲っていただけませんかー」という、うら若きおなごの声が聞こえてきたのです!
「まぢ?そんな欲しいのか!?」
その事に私はビックリしたのですが、私はどうしてもその子達に、あげるという決断を下す事が出来ませんでした…。
命がけで取ってくれた相方の気持ちを無下にする事が出来なかったのです!!
(要はただ自分が欲しかっただけなのですが)
話をQUARTETTOツアーに戻しましょう。
そう、大量に降ってきた銀テープ。
何ということでしょう、前のように貪り取るクノイチ的な人が居なかったので、周りに落ちているではありませんか!
確実に自分の分を一本確保した後、ふと東京ドームで悲しい訴えをしていた、うら若きおなご達の顔が蘇りました。
【そうだ!あの時私は捨てられた子猫(うら若きおなご)を見殺しにした!その償いは今しかねぇ!】
と思い、長渕剛が降りてきた私は
《やるなら今しかねー》
《やるなら今しかねー》
を心で歌いながらライブ終了後、後ろを振り向き。
「銀テープ余ってますけど、どなたかいりませんか?」
と聞いてみました。
誰からも返事はありませんでしたよね。
何こいつ? ヒーロー気取り? キモ! 的な空気になりましたよね。
なんなら、あまりにも誰も興味示さないから、銀テープの押し売りしましたよね。
かわいそうに思った女の子が最後もらってくれましたよね。
手に一本持っているのに。
なんであの時気がつかなかったのでしょう。
ここがアリーナ規模の会場だという事に。
私が取れたんだから、みんなも当たり前のようにゲットしているだろうという事に…。
その時は気が付きませんでした。
だって私、優しさの塊だから。
あんな恥ずかしい思いはごめんなので、おせっかいはせず、銀テープは自分の分だけいただく事を心に決めた、ぐみ松でした。