加藤シゲアキのファンを増やす方法
私の第2の職業は『NEWSファン』というものなんですが(しつこい)その使命感から、今回の少クラプレミアムの神回『シゲアキプロデュース』を世に広めたい…いや、広めなければいけないという結論に至りました。
いまだ、毎日見返している私です。
ここまでいくと病です。
例えば、目の前に毎日の仕事でお疲れの女子がいたとしましょう。
女子「なんか疲れちゃったから無性にチョコレートが食べたい。」
その女子は心身共に疲れています、そんな時、女子はチョコレートを欲しがりがちです。
しかし職業『NEWSファン』の私としては、即座に違うチョコレートを、勧めなければならないと思いました。
ぐみ松「お嬢さん、大変お疲れのご様子ですね。そんな時は口に運ぶチョコレートもいいですが、私的にはもっとオススメのチョコレート…否、カカオがありますよ。」
突然現れた私に、当然女子は訝しがります。
女子「…えっ?カカオってなんですか?チョコレートの事…?いきなり怖い…。」
職業『NEWSファン』の私はそんなことじゃ怯みません。
彼らを世に広めなければならない、という責任感に満ち溢れているのですから。
警戒心を隠そうとしない女子に、私は満面の笑みで語りかけます。
ぐみ松「かわいいお嬢さん、こちらをご覧ください。」
そこで私は、テレビから直接スマホで手ブレを極力起こさないよう、細心の注意を払って撮った『少クラプレミアム、シゲアキプロデュース』回のカカオを、そっと取り出し見せるのです。
最初は訝しんでいた彼女も、画面に映る美しい加藤シゲアキが歌う『カカオ』に徐々に惹きつけられて行きます。
そこで私は、静かに語り始めます。
ぐみ松「驚きましたか?お嬢さん。この回は彼自身が、演出、照明、構成、カメラワークすべてをプロデュースしたのです。そしてこの『カカオ』という曲は、改名する前の『加藤成亮』が19歳で作詞、作曲した作品なんですが、原曲は、歪の効いたギターとドラムが特徴的で、歌い方も攻撃的なナンバーだったんですがね、30歳を超え大人になり、円熟味を増した彼はジャジーにアップデートしてみせたんですよ、いかがですか?作家の部分がクローズアップされている彼ですが、作詞、作曲、演出とマルチな才能に溢れているんですよ。」
女子「えっ?すごい19歳で作詞作曲したんですか?ジャニーズなのに?」
ぐみ松「ジャニーズなのに?は偏見ですよ。(ここで優しく笑う)彼らは特にソロ曲には大変こだわりがありましてね、みんながみんな与えられたものを、闇雲に歌っているわけではないんですよ。」
女子「知らなかった…。」
当然でしょう、普段テレビに映るNEWSしか知らない人ならば、彼らがどんなに、ソロ曲にこだわっているかなんて、知りようもないのですから。
ましてやジャニーズで作曲なんてしていると思わないのは、仕方がない事なのです。
そこで私はすかさず、NEWSの『ベストアルバム初回限定盤』をふところから、スッと取り出します。
前にも言いましたが、職業『NEWSファン』の私は、いついかなる場合でも布教活動が出来るように、NEWSの作品をすべて持ち歩いているのです。
そう、初回限定盤には2枚目にソロ曲が収録されていますからね。
ぐみ松「お嬢さん、もしよければこちら聴いてみませんか?アレンジされる前の原曲の『カカオ』、聴いてみたくはありませんか?」
女子は頬を赤らめ、もじもじしています。
なぜなら、先程みた加藤シゲアキのあまりの色っぽさに体が火照り始めていたからです。
口についたチョコレート…
髪の毛をクシャっとする仕草…
いたずらな表情…
包まるシーツ…
女性的なヒール…
そして
おへそ…
彼女を火照らせるには、充分な内容だったのです。
この頃には、私への警戒心もなくなり、すっかり加藤シゲアキの虜になっています。
女子「いいんですか?お借りして…。」
ぐみ松「もちろんですとも。その為の私です。」
私はスマートに初回限定盤を差し出します。
女子「私、チョコレートが食べたかったはずなのに…不思議。いまでは、シゲアキ君のカカオが欲しくて欲しくて仕方がなくなってる!」
ぐみ松「当然です、それが加藤シゲアキの魅力ですから。」
言い終わるか終わらないかで、女子は私の手から、ちょっと強めにベストアルバムを奪いとりました。
それも仕方がないことなのです、彼女の頭の中は、大好物のチョコレートの代わりに、甘いシゲアキのカカオで、いっぱいになっているのですから。
そして私は最後に言います。
ぐみ松「もし、アルバムを聴いてもっと気に入ってくれたのなら、是非『Never Ending Wonderful Story』という映像作品をご購入ください。若かりし日の加藤成亮に会うことができますよ。」
彼女の疲れはすでに飛んでいました、それもこれもシゲアキのカカオのなせる技です。
女子は希望に満ち満ちた顔で、力強く頷いてくれました。
胸に、NEWSのベストアルバム初回限定盤を優しく抱きしめながら…。
という事で、また1人加藤シゲアキ担を作り上げることに成功しました。